おいしく体にやさしい紅茶の入れ方
世界には様々な茶葉が存在しますが、
中でも一般的なものの一つが紅茶です。
紅茶といっても様々な品種や生産地がありますが、
基本的な飲み方はほとんど変わりません。
ただ、ほとんど変わらないといっても、
もちろん好みなどで飲み方が違いますし、
新しい飲み方などが日々試行錯誤されています。
誰でも知っている紅茶だけど、
少し探っていくだけでも、
新しい知見や発見が見つかるので、
興味がある方はもちろん、あまり興味のなかった方でも
新しい常識として知っておいて損はありません。
このような時代だからこそ、
古くも新しい紅茶情報を知って、
自分のライフスタイルに活用してみてください。
Table of Contents
紅茶の成分と効能編
お茶は古来より薬用効果が認められ、貴重な薬として使われていました。
そしてその効果が伝えられると、多くの人々は好んで飲むようになりました。
お茶を薬として珍重したのは中国、日本だけでなく、
ヨーロッパ諸国でも「東洋の神秘薬」として愛飲されてきたようです。
1960年、ロンドンのトーマス・ギャラウェイのコーヒーハウスの店で、
紅茶が販売された時のパンフレットによると、
30項目、100種類近い病気に効く特効薬として宣伝されていたようです。
万病に効くとまでいわれている紅茶の薬効がどのようなものか、
紅茶に含まれる成分とその効用を以下にご紹介いたします。
《ポリフェノール》・・・渋み成分
紅茶には渋みを表す「カテキン(タンニンの一種)」と、
紅茶の色を表す「テアフラビン、テアルビジン」などから形成され、
総称して「ポリフェノール」といいます。
*カテキン類
カテキン類は渋みの主成分で、単一の物質ではなく6種類が知られており、
一般に12~20%ほど含まれています。
紅茶の薬効だけではなく、風味を作る上で大きく関係しています。
また、いろいろな物質と結合しやすく変化しやすいのが特徴で、
カテキン類が酸化酵素で酸化されると、きれいな赤色を表し、
いわゆる紅茶色となります。
芳醇な香り、器に注いだ時の鮮紅色、
そしてさまざまな薬効に対して中心的に働いている物質、それがカテキンです。
*テアフラビンとテアルジン
紅茶はカップの内側に黄金色のリングができて鮮紅色をしているものが良いとされています。
この鮮紅色がテアフラビンといわれ、またテアルビジンという成分も紅茶の色として大切なものです。
カテキン類とともに多くの薬効があり、体に吸収されると次のような有効作用を発揮します。
① 血中コレステロールを減少させ、動脈硬化の予防に役立つ
② 過酸化物質の生成を抑える働きがあるため老化防止に良く効く
③ ガン細胞の増殖を抑制する作用もある
④ 風邪のウィルスを抑えるための予防、治療に効果的
⑤ 脳卒中などを予防する働きがある
⑥ 下痢止めに効果的
⑦ エイズの予防にも効果があるといわれている。
《カフェイン》・・・苦味成分
カフェインは紅茶には2.5~5%ふくまれており、
水、アルコール、エーテルなどの溶媒や熱湯によく溶けます。
マイルドな苦味があり、これが紅茶の特徴を作っています。
アイスティーを作るときや、紅茶が冷たくなったときに白く濁ることがあります。
これはクリームダウンという現象で、
カフェインとカテキン類が低温によって析出して結合したためにおこるもので、
品質の良い紅茶(ミルクティーに良く合う紅茶)ほど起こり易いようです。
<コーヒーと紅茶のカフェイン含有量>
コーヒーと紅茶のカフェイン含有量を比較すると、
焙煎前のコーヒーの生豆と紅茶の生葉では、
紅茶のほうが2倍以上もカフェインを含んでいますが、
コーヒーは生豆を焙煎して飲める状態にし、
紅茶は完全発酵させて製品となったものをそれぞれ抽出し、
カップに注いで比べてみると、比率が逆転して、
紅茶の抽出液のカフェイン含有量はコーヒーの半分に低下してしまいます。
この不思議な逆転は、それぞれの製造工程に起因しているのです。
コーヒーは焙煎されるときに豆の細胞が破壊されるため、
抽出する際にカフェインの溶け出す量が多くなります。
一方、発酵させて作る紅茶はコーヒーほど葉の細胞に損傷を受けないので、
溶け出すカフェインの量も適度に抑えられるのです。
さらに紅茶の場合、カテキン類、アミノ酸の相乗的な働きでカフェインが中和され、
胃への刺激が緩和されることもわかっています。
また、コーヒーはカップ一杯あたりで約10~12g、
紅茶は約3gと使用する量でも紅茶のほうがカフェイン量は少なくなります。
カフェインには次のような有効作用があります。
① 利尿作用、発汗作用を活発にして、体内の老廃物の排出を促す
② 心臓の機能を高め、体内の血液循環や新陳代謝を活発にする
③ 大脳の中枢神経を刺激し、思考力のパワーアップに役立つ
④ 疲労回復に効果がある
⑤ 筋肉収縮の力を高める作用がある
《ビタミン・アミノ酸・無機成分》・・・甘み、旨み成分
カフェイン、カテキン類以外の成分では、疲労回復に役立つビタミンB群、
甘みと旨み成分のアミノ酸の働きもあります。
ビタミンB群の中ではナイアシンの含有量が多く、
脂溶性のものではカロチンとビタミンEが多く含まれています。
無機成分は5%ほどで、カリウムとリン酸が主成分です。
また私たちの体に必要な微量元素と考えられているマンガン、
銅、亜鉛、ニッケルなどの他、ヨウ素、フッ素も含まれています。
特にフッ素はお茶の種類であるツバキ科の植物に多く含まれています。
(WEBサイト引用 http://www.seasontea.jp/pro/index.html)

コロナに効く紅茶成分
血中脂質・コレステロールと動脈硬化の関係
血中脂質とは血液中に存在している脂質で、中性脂肪やコレステロールのこと。
これらのうち悪玉のLDLコレステロールが過剰になると動脈硬化の原因となり、
狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・大動脈瘤などを引き起こす。
脂質と紅茶の関係を考える。
5つのポイント
ポイント1
血液中の脂質は、自覚しにくい。
血液中の脂質には、中性脂肪やコレステロールがあります。
中性脂肪は、重要なエネルギー源として、
体温を一定に保つ役割を担っています。
コレステロールは、細胞膜の主要な構成成分で、
性ホルモンや副腎皮質ホルモン、脂肪の消化吸収を促す胆汁の原料となります。
ところが現代の食生活において、これらの脂質は過度に摂取しがちです。
体内にたまっても気がつきにくく、初期症状や自覚症状がないまま、
生活習慣病を引き起こしてしまいます。
現代人は脂質の過剰摂取にならないよう、
日頃から食事に注意することが大切です。
ポイント2
紅茶は、血液中の脂質増加を抑えます。
紅茶だけに含まれる抗酸化性のポリフェノール成分「テアフラビン」は、
さまざまな研究によって、消化管における脂質に対する影響力が明らかになってきました。
2015年には、世界的にメジャーな研究データベースをもとに、人を対象に、
紅茶摂取と血中コレステロール濃度の関係を調べた研究論文について、
メタアナリシスという手法で統計解析がなされました。
その結果、紅茶の摂取によって、
LDL(悪玉)コレステロールと総コレステロールの数値が低下し、
HDL(善玉)コレステロールの数値はそのままであったと報告されています。
ポイント3
紅茶のリパーゼ(脂肪分解酵素)阻害作用による、脂質吸収抑制効果
脂質はいわゆる脂(アブラ)で水となじまないため、
消化吸収されるためには、十二指腸で胆汁(主にリン脂質+胆汁酸)によって乳化されることが条件です。
紅茶に含まれるテアフラビンがその乳化を妨げることは、
リン脂質を使った実験で確認されています。
さらにテアフラビンは、脂質分解酵素である消化酵素リパーゼの働きも阻害します。
その結果、脂質の消化吸収を抑え、肥満防止につながると考えられます。
つまり、脂っこいものを食べるときに紅茶を一緒に飲むことで、
脂肪の吸収を緩やかにすることが期待できます。
ポイント4
血液中の抗酸化性を高めるカテキンの効果。
血液中のコレステロールのうち、特に低密度リポタンパク質のLDLコレステロールは、
酸化すると真の悪玉コレステロールと考えられる、「酸化LDL」となります。
この酸化LDLが、血管内膜に蓄積してゆく元になります。
その結果、動脈硬化となって、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・大動脈瘤などを引き起こします。
この悪玉コレステロールを抑えるポイントは、血液中の抗酸化性を高めること。
紅茶には、緑茶と同じカテキン類が微量含まれていますが、これは血液中に吸収され、
血液中の抗酸化性を高めるという研究結果が報告されています。
ポイント5
「ケーキと紅茶」の理想的な組み合わせ。
脂っこいものだけでなく、ケーキに用いられる生クリームなどにもテアフラビンは作用します。
水と脂は、乳化されることで体内に消化されやすくなりますが、
テアフラビンはその乳化を阻害して、水と脂の分離を促進する働きがあるのです。
ケーキに紅茶がプラスされることで、乳化作用はぐんと低下、
結果的にケーキ本来の味わいを引き立てつつ、すっきり、美味しくいただけるというわけです。
飲み方のコツ&注意とポイント!
自分の体質を知る
紅茶はやみくもに摂取すると、シュウ酸の過剰摂取につながるため、
結石などが起きやすい体質には注意が必要です。
牛乳などカルシウムを含むものと一緒に摂取すると、
シュウ酸は吸収されにくいカルシウム塩になり予防されます。
紅茶の「水色」を意識
紅茶のポリフェノール「テアフラビン」は、紅茶特有の色素を構成するものです。
紅茶の成分には、より含有量の多い主成分として、
「テアルビジン」というより深い赤みのポリフェノールがあり、
それらの複雑な組成で紅茶の特徴が出てきています。
おおまかな目安として、「水色」の明るく濃い赤みの紅茶の方が、
テアフラビンやテアルビジンの含有量は多いと認識しておくことがポイントです。
きっと後味さっぱりの『油切れの良い』紅茶が見つかるはずです。
(引用:紅茶ラボ) https://www.tea-a.gr.jp/labo/topics/topics03.html

紅茶の入れ方ティーバッグ編
手間をかけずに紅茶を入れたい方は、
ティーバッグがおすすめです。
沸騰したお湯を注ぎ、しばらく待って抽出すれば、
手軽においしい紅茶が作れます。
ただし、種類によっては抽出時間を気を付けなければ
渋みが強い紅茶になってしまいます。
紅茶の入れ方道具編
・紅茶道具①やかん(ケトル)
美味しい紅茶を淹れるには酸素が十分に入っている新鮮なお水をきちんと沸騰させることが大切です。
なぜなら美味しい紅茶を作る時の必須条件である「茶葉のジャンピング」に関係してくるからです。
ですから、紅茶を淹れるのに適したケトル(やかん)とは、お水をすばやく沸騰させることの出来るケトルです。
熱伝導がいいと言われているのが銅のケトルです。
金属の熱伝導率
数値が高いほど、熱伝導がよいです。
銀 ・・・428
銅 ・・・403
金 ・・・319
アルミニウム・・・236
鉄 ・・・83.5
ステンレス ・・・15
銀や銅はとても熱伝導率が良いのです。
熱伝導の観点から言えば、鉄やステンレスは避けた方がいい素材です。
鉄は熱伝導以外の観点からでも、避けたい素材のひとつ。
鉄分が入ったお湯で紅茶を淹れると紅茶のタンニンと鉄が結合して、
紅茶の色が黒ずんでしまいますので注意が必要です。
また味にも少し変化が出てしまい、
紅茶本来の美味しさが感じにくくなってしまうので、
鉄のやかんを使って紅茶用のお湯を沸かすのは避けたほうが良いです。
①
日本製の銅のやかんを探すと、純銅製のケトルがあります。
銅には塩素を分解する作用や除菌・殺菌の効果もあります。
②
アルミ製は熱伝導もよくてお手頃価格なところがとてもよいですが、
渋いデザインが多いようです。
③
早くお湯が沸くというのであれば、電気ケトルが優秀です。
ガスでお湯を沸かした方が美味しいと以前は思っていましたが、
電気ケトルで沸かしたお湯でもあんまり変わらないので、
・紅茶道具② 抽出用ポット
抽出用ポットで何より大切なのは茶葉のジャンピングがうまく行われることです。
そのためには抽出用ポットの形状がまるいものが一番適しています。
そして、しっかりととジャンピングしているかを確認することが出来るように
材質はガラスがおすすめです。
抽出用ポットには茶こしが付いていると便利ですが、
ジャンピングを邪魔するような茶こしはおすすめしません。
筒状の茶こしではジャンピングがうまく出来ないので、
筒状の茶こしが付いているポットは避けるのがベスト。
ジャンピングを邪魔しないように、蓋の部分に茶こしが付いている物がよいでしょう。
・紅茶道具③ タイマー
タイマーは紅茶の抽出時間を計るためにとても必要な道具です。
紅茶は抽出時間が短くても、長くても美味しくない紅茶になってしまうので、
時間は正確に計りたいものです。
タイマーに関しては、時間が正確に計れればいいので、
キッチンタイマーを必ずしも使わなくてもいいと思います。
キッチンタイマーがない時は時計や携帯電話で代用してください。
・紅茶道具④ 計量器
美味しい紅茶を淹れるためには茶葉を正しい分量で使うことが大切です。
紅茶を淹れるのに慣れてくると目分量でも茶葉を量れるようになりますが、
目分量でほぼ正しく量れるようになるためにも計量器は必要なので、
美味しい紅茶を淹れるためには計量器も重要な道具なのです。
紅茶は3グラム前後を量ることになるので精密量り、
もしくは小数点1ケタまで出る計りがおすすめです。
・紅茶道具⑤ サーブ用ポット
サーブ用ポットの実用的な役割は大きく2つあります。
お茶が出過ぎないためとカップに注ぐ前に茶液を均一にするためです。
そのためには、洗いやすく汚れがあまり目立たないようなポットがおすすめ。
サーブ用ポットはお茶の時間を素敵に演出するのにかかせないものですよね。
おもてなしの時や、優雅な時間を過ごしたいときには、
素敵なティーポットを使って紅茶の時間を演出してみてください。
・紅茶道具⑥ ティーカップ
ティーカップは、使用する状況によって使うものを変えると実用的で楽しいです。
おもてなしの時や、優雅な時間を過ごしたいときにはカップ&ソーサーで紅茶を楽しむ方が多いですよね。
カップについては好みの物を使用すればいいのですが、
形状や材質によって紅茶の美味しさが大きく変わる点に注意が必要です。
ぽってりした陶器と薄い磁器では、同じ紅茶でも違うお茶に感じます。
好みにもよりますが、磁器製の薄めのタイプをおすすめします。
紅茶の入れ方茶漉し編
ティーポットから紅茶を注ぐ時、茶漉しをカップなどに置いていませんか?
その使い方、実はおすすめしません。
茶漉しの正しい使い方は、カップにのせないで手で持って使います。
茶漉しの正しい使い方
「右手にティーポット」「左手に茶漉し」が正しいスタイル。
茶漉しを正しく使うためには、蓋が落ちない「よいティーポット」を選び、
正しく使うこともポイントになりますね。
よいティーポットは、蓋が落ちないようにできているんです。
機能的に正しくないティーポットだとしたら、蓋が落ちます。
蓋が安定しないティーポットを使う場合は、茶漉しをティーカップに置き、
ティーポットの蓋を左手で押さえてくださいね。
状況によって、臨機応変に対処しましょう。
けれども、“本来は”「茶漉しは手で持つのが正しい使い方」なのは、
紅茶好きなら覚えておいてくださいね。

紅茶の入れ方ティーサーバー編
ティーサーバーとはプレス式の抽出容器を指します。
しかしティーポットやサービスエリアなどにある給茶機もティーサーバーと呼ぶことがあります。
プレス式のティーサーバーは、成分がほどよくお湯に抽出されたら、
中ぶたと一体になったメッシュフィルターで茶葉をこし分けて、
抽出した紅茶だけをカップに注ぐことができるようになっています。
このように、茶こしと紅茶を受け取るピッチャーが一体化していることから、
片づけも楽というメリットがあります。
紅茶の入れ方アイスティー編
アイスティーのいれ方
❶
温めたポットに茶葉を入れます。茶葉の量はストレートティーを基準に、グラスに合わせます。
❷
沸騰しているお湯を手早く注ぎます。お湯の量はホットのときの半分で。
❸
蓋をして蒸らします。蒸らし時間は茶葉にもよりますが、おおむね2分程度でしょう。
❹
別のポットに移した段階でグラニュー糖を入れ、よく溶かします。
甘さは好みにもよりますが、ホットのときの1.5~2倍くらい入れるとちょうどよく感じられるでしょう。
❺
グラスに砕いた氷をたっぷり入れ、2倍の濃さのホットティーを注ぎ冷やします。
ポイント
2倍の濃さのホットティーをいれます。
2倍の濃さにするために、茶葉の量を倍にするのではなく、
注ぐお湯の量を半分にします。
氷が溶けることを考慮して、湯の量を半分にしておくのです。
急速に冷やす。
2倍の濃さにいれたホットティーは、茶こしをとおして別のポットに移します。
次に、砕いた氷をグラスにいっぱい入れて、ホットティーを一気に注ぎ、急速に冷やします。
アイスティーはなぜ濁る?
アイスティーをいれる時の難しさは、冷やすと白く濁ってしまう場合があることです。
これは、紅茶の成分のタンニンとカフェインが、冷やされることによって結合し、
白く浮き出てくる現象で、「クリームダウン」「ミルクダウン」と呼ばれます。
したがって、タンニンなどを多く含む良質の茶葉ほど、クリームダウンが起こりやすいといえるのです。
クリームダウンを起こりにくくするためには、
タンニンやカフェイン含有量の少ないディンブラ、ニルギリ、アールグレイなどを使い、
蒸らし時間を短めにすることがコツとなります。
まとめ
おいしく体にやさしい紅茶の入れ方についてお伝えしました。
紅茶といっても色々な種類や道具があるので、
楽しみながら学ぶのがおすすめです。
どうせ飲むなら美味しく飲みたいですよね。
一度美味しい入れ方を覚えてしまえば、
次から何度でもその入れ方で楽しむことができます。
カップも自分好みで、美味しいスイーツなどと一緒に
素敵な時間を楽しんでみてくださいね。

