屋久島の縄文杉トレッキングコースを歩く!
屋久島といえば、樹齢数千年といわれる屋久杉のひとつ「縄文杉」が有名です
。
日本で初めて世界自然遺産に登録された「屋久島」の中にある屋久杉といわれる杉は、
樹齢1000年以上息づいているものがほとんどです。
その長寿の中の巨大杉に多くの人々が魅了され、
毎年多くの登山者がこの縄文杉を一目見ようと長い時間をかけて登山するのです。
ある意味自分自身との戦いでもある縄文杉登山を安全に楽しむためには、
いくつか気をつけておくことがあります。しっかりと事前に準備をして、
楽しい屋久島旅を満喫してくださいね。
Table of Contents
縄文杉までの行き方
縄文杉を一度は自分の目で見てみたいという方は、かなり多いとは思いますが、
残念ながら車やバスなどで近くまで行って簡単に見ることはできません。
長い距離を自分の足で歩いて縄文杉までたどり着かなければならないのです。
その場合にいくつかのコースの選択が可能となります。
1日で日帰りで見たいという方や、のんびり数日かけて縄文杉を見てみたい!
という方もいると思います。
一般的には日帰りの場合は、2つのコース設定があります。
・白谷雲水峡(宮之浦集落)から縄文杉へ行くコース
・荒川登山口(安房集落)から縄文杉へ行くコース
白谷雲水峡から行くコースは健脚向けコースとなっていて、
途中辻峠という峠を越えなければなりません。
よっぽど体力に自信のある方でない限りおすすめしません。
なぜなら帰りの峠越えや、沢越えのコースとなるため悪天候の場合のリスクが高いコースとなるからです。
白谷雲水峡から行く場合は、事前の準備をしっかりして、
場合によっては荒川登山口へ下山する可能性も含めて想定しておきましょう。
荒川登山口から縄文杉へ行くコースは、ほとんどの方が選択するコースとなります。
往復23kmの道のりの大部分は、トロッコ道ですので最初は勾配があまりありませんが、
帰りがけなど疲れが体にたまっている状態ですと、転倒の可能性もありますので注意が必要です。
また鉄橋などがいくつもありますので、
強風が吹く場合や雨が降って滑りやすい天気の状況では特に気をつけるようにしましょう。
一般的にはこちらのコースがおすすめです。
縦走など数日かけて縄文杉を見たい方については、
いくつかコース設定がありますので、また別の記事でご紹介したいと思います。

縄文杉の標高
縄文杉のある場所の標高は約1300m。
その場所までは、普通の健脚の方でも往復8時間程度はかかります。
ただし、この時間は日帰りコースである荒川登山口を選択した場合の往路の時間です。
別コースを選択したりするとさらに時間が必要になるかもしれません。
また体力や装備、天候などでも必要時間は変わっていくことになります。
縄文杉の樹齢
多くの方々が興味のある縄文杉。
研究者や専門家がこれまで様々なことについて研究してきました。
その中のひとつに樹齢の謎があります。
初代の杉ではなくて1代目の杉の上に育った2代目の杉ではないのかという説や、
何本かの杉が合体して巨大になった合体木であるという説などです。
推定樹齢としては、2000年から7200年という樹齢の幅があり、確定はされていません。
2005年に折れた全長5m、直径1mの巨大な枝が、屋久杉自然館に展示してありますが、
この枝部分だけでも1000年経っていることが分かっており、
縄文杉の樹齢の長さを物語る証拠のひとつとなっています。

縄文杉トレッキングの注意点
さて、縄文杉トレッキングをする場合に特に注意することがあります。
先に述べた選択するコース設定についても注意点が変わるのですが、
共通する主な注意点をいくつか説明します。
・日本のトレッキングコースの中でも1日の行程が長距離・長時間コースの部類に入るので、絶対に無理をしない。(途中で中止することも必要)
・登山中の遭難よりも、事故による下山遅れや動けなくなっての山泊、救助が多いので準備は入念にしておくこと。(救急用具、保温具、食料・飲料は十分に所持)
・前日の寝不足、体調不良は当日のスケジュールの遅れやケガなどにつながるので、睡眠はしっかりとる。(体調不良の場合は中止)
・トロッコ道は、鉄橋が多いので足元に注意が必要で、山道では木製階段が多くなるため下山中の転倒には注意が必要。(特に頭のケガには注意)
・行程の途中で、エネルギー切れや水分補給には十分注意が必要で、こまめに休憩をとる。
縄文杉トレッキングの初心者
縄文杉へ何回かトレッキングしている方は、
行程や準備品などの注意には一定の自信があるかと思いますが、
トレッキングの初心者にはいろんな不安がつきまとうものです。
そんなトレッキング初心者の方には、単独の登山はおすすめしません。
旅行代理店や現地ガイドによる様々なトレッキングツアーが募集されていますので、
このようなトレッキングツアーに参加するのが安心です。
ツアー料金はかかりますが、ケガをした時の対応やサポート、
行程の時間配分や様々な説明などを聞きながら安心した縄文杉トレッキングを楽しめると思います。

縄文杉まで歩く時の服装
縄文杉トレッキングをする場合の服装は、まず速乾性の動きやすい服装が基本です。
また、屋久島は雨が多いため、
ゴアテックスなどの素材で上下別れたレインスーツなどを準備すると快適にトレッキングができるでしょう。
また、登山中に着替えたり、下山後に着替えるなどの準備をしておくとよいです。
靴に関しては、重たい縦走用の登山靴よりも、
比較的軽くて足首まで守ってくれるトレッキングシューズがおすすめです。
スニーカーやサンダルなどは絶対にやめましょう。
縄文杉周辺の天気
縄文杉周辺の天気は、年間を通じて雨が多いと思っておくとよいです。
朝のうちは晴れていても午後から急に大雨になることもあるので、
前日の天気予報はもちろんの事、急な天候急変にも対応できるように準備が必要です。
荒川登山口は標高約600mで、縄文杉までは標高差が700mほどありますので、
天候も変わりやすいと思っておきましょう。
実体験として、屋久島の沢で大雨後5分もしないうちに水位が2m増加した経験がありますので、
特に沢を超える行程を選択する方は気をつけるようにしましょう。

縄文杉までのバス
最初にご紹介した通り、車では縄文杉には行けません。
あくまでも登山口までの運行になります。
屋久杉自然館からは、荒川登山口までのシャトルバスが運行されていますので、
自分のスケジュールに合わせて運行情報を確認してチケットを購入しましょう。
屋久島のバス事情をつかめ!都会のバスと同じだと思い込んだらやられる件
縄文杉までの所要時間
縄文杉までの所要時間については、以下の通りです。
・荒川登山口~小杉谷休憩舎(約50分)
・小杉谷休憩舎~大株歩道入口(約1時間50分)
・大株歩道入口~縄文杉(約2時間30分)
・縄文杉~荒川登山口(約4時間50分)

縄文杉までガイドなしでいく
縄文杉までの行程をガイドなしで自分でトレッキングしたいという方もいると思います。
体力や経験のある方であれば、事前の準備をしっかりしたうえで、
自分のペースで縄文杉までトレッキングできるのが魅力のひとつですよね。
他のツアー参加者のペースやガイドのペースに合わせることもなく、
写真が好きな方は、思う存分写真を撮りながらトレッキングを楽しめますし、
時間が許す限り休憩が自由に取れますので、自由度の高いトレッキングが楽しめます。
縄文杉ツアーを利用する
縄文杉初心者は、旅行代理店や現地ツアーが催行する「縄文杉トレッキングツアー」
を利用するのがおすすめです。
いくつかありますので、自分の予算やツアーの情報を確認しながら
参加申し込みをしてみるのもいいかもしれません。
まとめ
縄文杉は、屋久島の中でも一番人気のあるトレッキングコースです。
人気があるだけに年間を通じて多くの方々が毎年トレッキングに訪れます。
多くの方が訪れる一方で、ケガなどの事故が後を絶ちません。
屋久島の縄文杉トレッキングを楽しく安全にするために、
しっかりと事前の情報確認や準備をしてくださいね。


